日本の名レース100選 Vol.059 電子版

’95 F1パシフィックGP

  • 発売日:2010.04.10
  • 総ページ数:102p
  • 出版社:三栄書房
  • 定期発売日:不定期刊

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電子ブック内容

2年目の岡山でシューマッハー連続王座
マイルドセブン・ベネトン・ルノーの頂点

 前年度、岡山県のTIサーキット英田で初めて開催されたパシフィックGP。秋に鈴鹿で行なわれる日本GPと合わせ、バブル景気の余韻が残る日本で2GP開催という異例のスケジュールが組まれた。初年度は春の開催だったが、この年1995年の初めに起きた阪神・淡路大震災の影響で、春に予定されていたGPは秋の鈴鹿の前週へと変更され、2週続けて日本でGPが開催される事態に。これがのちにこのGPに大きな影響を及ぼす……。
 最強の名を欲しいままにしていたウィリアムズ・ルノーを破り、前年に初のタイトルを獲得したベネトンのミハエル・シューマッハーは、この年フォードから同じルノーエンジンを積むことに。亡きセナのあとを受け、エースとなったウィリアムズのデーモン・ヒルとのまさに真っ向勝負の様相を呈し、タイトルはふたりの争いで進行。シューマッハーの王手でパシフィックGPを迎えた。

 

 後のないヒルはポールポジションこそチームメイトのデイヴィッド・クルサードに譲ったが、速さで勝るウィリアムズ勢が予選で1-2位を独占。3位シューマッハーのタイトル阻止には最高の態勢で、逆転のタイトル獲得に一縷の望みをつなぐ。そして決勝、スタートで5番手まで落ちたシューマッハーだったが、そこから気迫に満ちた猛追撃を開始する……シューマッハー第一期黄金時代を締めくくる集大成の一戦。
[1995.10.22/TIサーキット英田]


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